院試塾ブログ
インターネット大学院予備校代表・畑中泰道のブログ

18 February

副詞の解釈—cautiously optimistic / conditionally ready

 副詞の解釈はかなり多様であり,英文読解上も問題となることが多い。しかし一方で,基本はきわめて簡単である。副詞は名詞以外の要素を修飾するが,この「修飾」という基本概念をきちんとおさえておけばよい。修飾とは要するに,ある語句にさらに意味を付加する,ということだ。辞書などでは「〜的に」という訳語を副詞に充てることが多く,これで何でもかんでも片付けてしまおうとする人もいるが,そうではなく具体的にどのような関係で意味が付加されているかを柔軟に考えればよいのだ。
 例で考えることにしよう。6カ国協議に関するCNN.comの記事に以下の一節がある。

Secretary of State Condoleezza Rice said in Washington she was "cautiously optimistic" that the implementation of the agreement could begin.(NK talks resume on positive note)

このcautiously optimisticとはどういう意味か。be optimisticは「楽観視している」で,これに意味を付加するのがcautiouslyである。派生語解釈の基本に忠実に,このcautiouslyをもとの形容詞cautiousと関連づけて考えると,「慎重ではあるが楽観視している」といった解釈ができる。手放しで楽観視しているのではなく,「慎重でありつつも」という限定が加わっていると考えればよいわけだ。この連語関係はよく用いられるもののようで,『英和活用大辞典』のoptimisticの項にも用例が挙がっているし,British National Corpusで29件,Collins Wordbanks Onlineで32件のヒットがある。
 もう1つ,やはり6カ国協議に関連して,Daily Yomiuri Onlineの記事の見出しに6 parties OK early measures / North Korea 'conditionally ready' over acceptance of contentというのがある。conditionallyは辞書を引いても「条件付きで」という訳語が見つかるが,もとの名詞conditionとreadyとを結びつけていると考えれば,わかりやすく解釈できるだろう。
21:49:41 - yhatanaka - 7 comments - TrackBacks