院試塾ブログ
インターネット大学院予備校代表・畑中泰道のブログ

12 June

電子辞書の活用法—紙の辞書ではできない複合検索

 電子辞書は紙の辞書の単なる代用ではない。もちろん,複数の辞書を持ち歩かなくてすむといった利点もあるが,電子辞書の本当の強みは,複数の語で検索する「複合検索」にある。
 一般的な電子辞書では,複合検索として「成句検索」と「例文検索」が装備されている。成句検索は,辞書の成句欄(通常,項目の最後に成句が一括で載っている)を検索対象とするものだ。紙の辞書で成句を引く際にはどの語が中心であるかを考えてその単語で引く必要がある(といっても,相互参照もあるので他の単語で引いても大丈夫なことも多い)が,成句検索の機能を利用すればこの点を気にしなくてもよくなる。
 読解においてより強力な機能を発揮するのは例文検索だ。たとえば,Association learning is sometimes called conditioning, [A]on the grounds that [B]it is all about producing a particular response under particular conditions.という文を解釈する場合を考えてみよう。[A]について,電子辞書の「例文検索」欄に「on&amp:ground&that」と入力して検索すると,groundの項にあるon (the) ground(s) that she is ill(『ジーニアス』)という例文が見つかる。この例文は,もちろんgroundを普通に検索しても見つけられるが,例文検索を使えばよりダイレクトに目的の用例にたどりつくことができるのだ。
 [B]を調べる際には例文検索の機能がより発揮される。例文検索で「is&all&about」を調べると,Winning is what baseball is all about.(『ジーニアス』)という例文が見つかって,この訳文「勝つことが野球にとって何より大切なことだ」から,A is all about Bで「Aでいちばん大切なのはBである」という意味になることがわかる。紙の辞書でこの情報に到達するのは難しい。というのも,上記の例文はwhatの項に挙がっているものだからだ。
 電子辞書の「テキスト・データベース」としての側面にもっと注目してみよう。
08:24:48 - yhatanaka - 3 comments - TrackBacks