院試塾ブログ
インターネット大学院予備校代表・畑中泰道のブログ

研究計画書を書く本当の意味

 この時期,研究計画書が書けないと悩んでいる人は多いと思う。大学院入試に際して提出するこの書類だが,これを書く本当の意味をよく考えてみると見通しがよくなるはずだ。
 研究計画書が書けるかどうかは,その研究を大学院で行う「時」が熟しているかどうかで決まると言ってよい。つまり,その人が自分なりに研究,ないしはその前段階としての勉強を進め,1つの「限界」に達しているかどうか,大学院での研究という次のステップに進む段階に到達しているかどうかの指標なのだ。
 研究計画書を書く前にやっておくべきことは何か。言うまでもなく,自分がすべきことを明確にし,学問分野のなかでしっかり位置づけることである。このためには,自分の疑問が学問分野でどのように扱われているかを知っておく必要がある。
 もう少し具体的に説明しよう。まず,学問分野の現状を知るために,概説書を読もう。概説書を読むことで,自分の疑問が学問ではどのような言葉で語られ,どのような文脈でとらえられているかがおぼろげながらわかるはずだ。続いて,概説書の文献解題や参考文献表から興味のある文献を選んで読む。これによって,自分の疑問がだんだんと明確な「テーマ」になっていくだろう。また,そのテーマを研究するためにはさらにどんな勉強をし,どんな文献を読むべきかがわかってくる。
 このように自分なりに学びを進めていった結果,1つの「壁」にぶつかるようになる。この時こそ,より専門的に大学院で学ぶべき時だと言える。このレベルまで到達することこそ,研究計画書を書く本当の意味なのだ。
 短期間で研究計画書を書こうとする場合,上記の過程を集中的に行うことになる。そのために院試塾では「研究計画書作成指導」を行っている。メールのやりとりによって,ここで説明した過程を体験してもらい,レベルの高い研究計画書を作成するものだ。
 もしじっくり考える時間があるなら,「社会人のための大学院研究生活入門ゼミ」で徹底的にサポートする。最初は右も左もわからなかった人が,だんだんと理解を深めて研究に対する姿勢が芽生えてくるのを支援するのは,指導者としても大きな喜びだ。

posted at 09:13:49 on 07/22/06 by yhatanaka - Category: 大学院入試

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