院試塾ブログ
インターネット大学院予備校代表・畑中泰道のブログ

比喩の力—Cosmic Calendar

 ものごとを理解するうえで,適切な比喩は大きな力となる。そうした適切な比喩の好例が,Carl Saganの「宇宙カレンダー」(The Cosmic Calendar)である。The Dragons of Edenで示され,有名なTVシリーズCosmosにも登場するこのカレンダーは,宇宙の始まりであるビッグバンから現在までの150億年を1年に縮めたらどうなるか,というものだ。地球が誕生するのが9月14日,生命の誕生が9月25日頃,といったように,宇宙の歴史のなかで地球や生命がどのくらい長く存在しているかがかなりわかりやすくなる。
 人類の歴史に目を向けると,このカレンダーという比喩の威力がさらにわかってくる。人類の誕生は,このカレンダーでは12月31日の午後10時30分頃。つまり,宇宙の歴史を1年で表すと,人類の歴史はたった1時間半しかないのだ。生命が誕生してからでも3ヶ月以上たってからのことである。この2000年くらいのできごとは何と最後の4秒くらいに圧縮されてしまう。は宇宙の歴史が長い,とか,人類の歴史は実は驚くほど短い,と言葉で言ってもなかなかピンとこないが,このようにカレンダーを使うと実によくわかる。
 なお,宇宙カレンダーの1例はdiscoveryschool.comで見てほしい。また,紹介した本やDVDでぜひCarl Sagan自身の説明を見てほしいと思う。



posted at 19:02:14 on 09/27/06 by yhatanaka - Category: 教育・学問

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