院試塾ブログ
インターネット大学院予備校代表・畑中泰道のブログ

新しい手紙の作法

 ここにも何度か書いたが,このところ,ちょっと手紙に凝っている。といっても,近況報告などで手紙を書く,というほどでもない。いちばん多いのはお礼状だろうか。自分が関わった本を出版社から送ってもらったり,知り合いから著書の献本を賜ったとき,あるいは何かちょっとした贈り物などをいただいたときに,感謝の気持ちがメールより伝わりやすいのではないかと考え,このところお礼状を書くことにしている。
 また,こういうこともあった。初対面の方から名刺をいただいたのだが,こちらは名詞を持ち合わせていない。そんな時に,あらためての自己紹介もかねて,ハガキをお送りした。ちょっと感じたことがあって,住所は知っているがメールアドレスは知らない相手にハガキを送ったこともある。
 さらに,前から書いているが,原稿などを送る際にちょっと一筆添えるようにもなった。これには主に一筆箋を使用している。
 少し調べてみると,手紙の作法というのは案外めんどうである。頭語と結語,時候のあいさつ,1枚ですむ場合でも白紙の便箋をもう1枚つける(これはだいぶ廃れているようだが),といったように,気にしはじめるともう手紙など書きたくない,と思ってしまいそうなほどだ。
 で,ぼくはどうしているかというと,そういうことをあまり気にせず,「書かないよりは書いたほうがよい」という程度に考えている。書き出しは「○○様」とし,いきなり用件から入る。本を送っていただいた場合など,少しでもよいから何か内容に言及する。外山滋比古氏が,とにかくもらったらハガキで「ありがたく頂戴」とでも書き送っておかないと,少し読んでからなどと思っていると書きそびれる,という内容のことをどこかに書いていたが,まさにそのとおりだと思う。締めくくりに結語は入れず,署名をして終わる。
 もちろんきちんとした便箋を使ってもよいが,数行で終わる一筆箋というものがあって,特に原稿に添える場合などには重宝する。また,伊東屋からは「一筆完結箋」というのも出ていて,ハガキサイズ,二つ折りにするとハガキサイズになるもの,A4のものなどが出ていて,お揃いの封筒も手に入る。探してみると,いろいろと発見がある。
 よく考えてみれば,メールなどというものが一般的に使われるようになって,そう時間はたっていないはずなのだが,特に手書きの手紙はめっきり少なくなってしまった。しかし,それだけに,相手の印象には残りやすいとも言えるだろう。別に印象を残そうと思って手紙を書いているわけではないが,こういう習慣が少し広まればよいと思う。

posted at 21:57:41 on 05/21/12 by yhatanaka - Category: 雑感

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